今朝の読売新聞 「語る 生前退位」 のコーナーは
ノンフィクション作家の保坂正康さんでした。
天皇陛下の思いを真摯に受け止められています。
「近代日本の天皇制は明治憲法と旧皇室典範の
二つがセットになって生まれた。
新しい憲法が戦後に作られ、本来なら新しい皇室典範も
作られるべきだったが、旧典範がほぼそのまま引き継がれた。
この矛盾に気づき、苦しんでこられたのは、天皇陛下お一人だ。
私たちは市民的権利を得て自由があるが、天皇にはない。
今回、陛下自らが声を上げられた。
我々はその声を謙虚に聞くべきだろう」
御意!
摂政を置くという意見についても、
大正天皇がご病気で、昭和天皇が摂政になった際の
内に秘めたつらい思いを例を挙げ、
「制度があるから摂政を置けばいいと割り切れる問題ではない」と喝破。
御意!
実際の退位の手続きについては、
「陛下のご意思を尊重し、退位を認めるべき」としながら、
「法的整合性や歴史的検証も踏まえたうえで、
総合的に検討しなければならない」と述べている。
で、どうするかというと、
「まず暫定的な措置として特例法で陛下の生前退位を認める。
その後、現行憲法にふさわしい新しい皇室典範を考えるという
2段階で対応すべきだ」
としている。
ええーーーなんで????
ここでは言及されていないが、皇室典範の改正には時間がかかる、
という認識がおありなのだろう。
時間はかかりません!
しかも特例法で退位を認めることになれば、
皇室典範の形骸化につながっていく可能性もある。
今上陛下がこれによって退位されれば、国民は「あー良かったね」と
安心し、関心が薄れていくかもしれない。
陛下が退位してひと安心、ではないのだ。
皇太子がいなくなる。
現在の典範では秋篠宮さまは皇太弟になれない。
内親王が結婚して民間に下れば、皇室が維持できなくなる・・・。
いまその危機が迫っているのです。
だからこそ、真正面から皇室典範の改正に取り組まなくてはなりません。
あと、生前退位の実現については、
「80歳の定年制を導入してもいい」とのお考え。
定年制というのは・・・うーん、どうなんだろう。
私には判断がつきません。
高森先生、教えてください!
(最後は丸投げですみません)